〜育児をプラスに!〜

育児とキャリアのハッピーシナジーを楽しもう

息子との至福のビールのひと時(ごろう)

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ごろうです。

 

今日から六月。

二十四節気小満の二週間にあり

七十二候では昨日5月31日から末候

麦秋至(麦の時至る)

に入っております。

  • 初候 蚕起食桑 21日~25日
  • 次候 紅花栄 26日~30日
  • 末候 麦秋至 31日~6月4日

 

麦の収穫期「秋」ということで

麦秋というのだそうです。

初夏の頃に麦が熟して畑が黄金色になり

麦秋至る。

自然の祝福に満たされてとてもありがたい。

感謝。

初夏なのに秋と表現するこの独特の感性が

僕は好きです。

 

「麦」「黄金色」とくると

頭の中に浮かんでくるのはビール。

 

我が家ではいつしか小ゴロー君が

ビールを注いでくれるようになりました。

サービス精神も旺盛です。

注ぎ方にもいろいろと独自の工夫をこらし、

小ゴローくんなりのこだわりがあるようです。

常識にとらわれない自由な発想に驚くことばかりですが、

基本はもう愛おしくてなりません。

 

例えば、少し前になりますが

もうこれでもか!というくらいぶくぶくに

泡を立てまくる時期がありました。

正直「何してんねん!」とツッコミたいところ。

 

自分は早くビールを飲みたい。

でも泡泡になっていて、

なかなかビールにありつけない。

さてこの状況、みなさんならどう対応しますか?

 

  1. 「コラッ!」と一喝💢
  2. 冷静に注ぎ方を教える

 

僕は2のタイプ。

こんなことくらいではキレません(笑)

 

でも、

これではうまくはいきませんでした。

さらに困ったことに

ビールを口にしたこともないのに

「これが美味しいねん!」

などとうそぶいて!?

その後もさらにぶくぶく度が増していく始末。

言えば言うほど逆になる

ことってよくありませんか?

どんどん意固地になって親の言うことをきかない。

「素直ちゃうなぁ」と

こどもの所為にしがちですが、

実はこどもはとても素直に反応しています(笑)

 

これは言い方やタイミングなど

コミュニケーションの問題です。

遊びに夢中で聞く態勢ができていないのに

理屈を言ってしまっている。

これでは何を言っても始まりません。

(なのについお説教モードに入る・・・)

 

また、「泡ぶくぶく」に

内心「ムッ」とした状態で

「冷静に」対応しているのは

自分に嘘をついている。

伝わるのは正しいビールの注ぎ方ではなく

「ムッ」とした気持ちです。

自分の思いと言動がズレていると

どんな言葉も相手に響きません。

表裏なく素直なのは実はこどもです。

 

何度言っても一向に効果がなく、

小さな「ムッ」が積み重なると、

あるとき

「コラッ!」と一喝💢コースに入るか、

あるいは、

もう面倒くさいので

ややこしいことを避けて

自分でさっさとビールを注いですませるか、

となりそうですが、

本当にそれでいいのか?

 

話が変わりますが、

ぼくら夫婦が、結婚以来ずっと大切にしてきたことがあります。

  • お互いがお互いの最大の理解者となる
  • 二人でひとつ

この思いでお互い尊重しあいながら

毎日丁寧に丁寧に過ごしてきました。

おかげさまで、常に二人でいろんな課題に立ち向かい

できるだけ最高の時間・空間を創造していくことが

二人の標準の状態(自然体)になりました。

 

こどもを授かってからは

  • ”今ここ”を味わう
  • ”今ここ”こそ最高にする
  • 三人でひとつ。三位一体。

が加わって進化しているところです。

 

こどもの驚異的な成長スピードには

小ゴローくんが小学生となった今でも

危機感を覚えています。

楽しいことはもちろんのこと

大変なことでも全てが

「今だけ」の貴重な体験

だということがわかっているので

「今だけ」の瞬間を、そのありがたさを

じっくりと味わうように肝に銘じています。

 

ビールの話に戻ります。

目の前で起こっている事態にどう対処するのか。

自分たちが本当に大事にしたいこと

大切にしていること(価値観)

のアンテナを立てると見ている景色が変わります。

とどのつまり

みんなでどんな素敵な時間をすごしたいのか?

この一瞬をどれほどか素敵な時間とするのか?

そんな問いが頭にあると

多少泡がぶくぶくしていても、

いや多少どころかここは豪快に

あふれんばかりにぶくぶくしている方が

よほど面白く見えてくるかもしれません。

「コラッ!」と一喝💢コースでは

ビールが主でこどもが従

これでは我が家の場合は本末転倒です。

目の前の一杯のビールに

豊かな人生を奪われてはもったいない

 

常識の通じないこどもをしっかりとしつけるのも一つ。

常識の枠を外して一緒に自由に遊んでみるのも一つ。

いろんな可能性があるのでいい悪いではありませんが、

仮に、我が子ではなくよその子が

泡をぶくぶくにしながら楽しそうに

お父さんにビールを注いであげていたら

おそらくかわいくてしょうがないです。

他人事なら相当楽しい。微笑ましい^^

お父さんそんな目くじら立てて怒らんでも・・・って思いそう。

 

こどもがやらかす変なことは

条件をつけなければ無邪気で楽しいこと

の方が多そうです。

本来無条件なら楽しく笑えることを

条件をつけてつまらなくしていないか?

ちょっと考えさせられます。

 

息子を観察していると

泡ができて消えていく様子を眺める

ことを楽しんでいました。

そこで一緒にビールの泡の生滅消長を観察し

一見無駄に思える時間を楽しむことにしました。

これが我が家の素敵なビール時間

認識を新たにすることで

ただ単にビールを飲むこと以上の豊かさが得られた気がします。

 

毎日の育児においては

”こどもと豊かな時間を過ごす”軸

”こどもと今だけのこの時を楽しむ”軸

自分の中心に立てておくといいかもしれません。

ただでさえ振り回されて忙殺されるだけに

おすすめです。

100%ではないにしても

イライラではなく豊かさを

忙しい中にも心のゆとりを

確かに感じることができ、

日々の何気ないひとつひとつが

とても味わい深く感じられるようになると思います。

 

今では黒ビールの時はぶくぶく泡作りから。

通常のラガー系ビールは泡を上方にうまくまとめてと

ビールに応じてとても上手に注いでくれます。

しかも、飲みたくなるタイミングを見計らって

プシュ~としてくれて(涙)

もうなんとも言えないしあわせを感じます。

「泡ぶくぶく」も一過性のものでした。

その「今だけ」のハプニングも一緒に楽しんだおかげで

今でもビールが単なる”物”としてのビールではなく

お互いの成長のプロセス・ストーリーを有する

至福の一杯となっています。

 

豊かさを選択し味わおう