〜育児をプラスに!〜

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豊葦原千五百秋瑞穂國その2(ごろう)

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ごろうです。

 

七十二候の効果

 

二十四節気穀雨の期間中、

今日から七十二候の

霜止出苗(霜やみて苗出づる)

となります。

  • 初候 葭始生 20日~24日
  • 次候 霜止出苗 25日~29日
  • 末候 牡丹華 30日~(5月)4日

先日の雨はしとしととしてて

とても心地の良いものでした。

あ、これが穀雨というのか!

と新発見にひとり感動しておりました。

妻や息子には雨の話題のたびに

穀雨穀雨!恵みの雨!!

と、はしゃいでリピートしてしまい

少々面倒くさい夫・父だったかもしれません。

春先の嵐のような雨とも確かに違います。

少し自然と仲良くなれた気がしました。

 

また燕の姿もちょこちょこ目にするようになりましたし、

二十四節気・七十二候もあたらずとも遠からず、

今でも季節感を楽しみながら生活する指針として

なかなか面白いかもしれません。

 

稲作との深いつながり

 

今日から5日間は霜止出苗

そろそろ田植えが始まる頃ですね。

先候の葭始生とあわせて、

稲作・お米と日本とのつながりが感じられます。

田んぼは日本の原風景(の一つ)です。

僕がこどもの頃(昭和です^^)、

家の周りには田んぼがありました。

まだ穏やかな時代だったので

田んぼでもよく遊んでいました。

大人になって海外(勤務や留学)から帰国した際に

空から田んぼを見て心からほっとしました。

そんな不思議な感覚もよく覚えています。

ぼくらの中にあるお米の絶対的な存在感。

 

実は稲作が日本の根本でもあることが

720年に成立した『日本書紀』に記されているんです。

 

天照大御神三大神勅

 

日本書紀』に三大神勅というものがあります。

三大神勅とは、瓊瓊杵尊天孫降臨の際に

天照大御神天孫に授けた三つのお言葉。

  • 天壌無窮の神勅

天照大御神を祖神として天照大御神の子孫が

葦原千五百秋瑞穂の國を知らすようにとの神勅。

今も天照大御神の子孫(天皇)の御代が続いています。

  • 宝鏡奉斎の神勅

宝鏡を天照大御神としてお祀りするようにとの神勅。

この宝鏡が三種の神器の一つである鏡(八咫鏡)で

伊勢神宮(内宮)に祀られています。

全国の神社の御神体の多くが鏡。

  • 斎庭稲穂の神勅

この斎庭稲穂の神勅がまさに稲作の原点ともいえるものです。

 

斎庭稲穂の神勅

 

【原文】

以吾高天原所御齋庭之穗、亦當御於吾兒

 

吾が高天原にきこしめす

斎庭(ユニワ)の穗(イナホ)をもって

吾が兒(児=ミコ)にまかせまつる

 

瓊瓊杵尊天照大御神より授かったこの稲が、

日本の主食のお米になっています。

記紀の書かれた約1300年前よりも

さらに遡って神代の頃から稲作が

日本の生活・文化・祭祀と密接につながり

いまのぼくらに受け継がれています。

今でも毎年行われている重要な祭祀

10月17日の神嘗祭

11月23日の新嘗祭

の由縁もこの斎庭稲穂の神勅にあります。

 

実はご飯(お米)はすごかった。

遠く古(イニシエ)に思いをはせて

親子で

「いただきます」「ごちそうさま」

ができると、いつものご飯が

また味わい深くなるかもしれませんね。