育児をプラスに!IKUG+
なぎさです。
先日、第二子を出産され、育休中のワーママさんから
「復職するにあたって強みを確認しておきたい」とのご依頼を受け、
ストレングスコーチングを担当させていただきました。
※強み(ストレングス)を最大限に活用し、成長や目標達成を支援するコーチング
その中で、第一子の育休から復職した際のお話になった際、
「職場や同僚について、今までと見え方が違った感覚があった」と
おっしゃっていたのが印象的でした。
時間的、物理的制約があるからこそ、
いつ保育園から呼び出しがあっても困らないように
締切りから逆算して、前倒しで進めるなど、仕事の進め方が変わったとも。
この言葉を伺って感じたのでは、
まさに「育児は留学である」ということ。
「育児休暇」と言うけれど、実際は「休暇」とは程遠いもの。
育児は、24時間体制のフルタイムの仕事であり、しかも無給です。
(なんてブラック企業!)
休む間もなく、子どもの成長に合わせて次々と新しい課題がやってくる。
育児は決してキャリアの「休暇」ではなく、
むしろ異文化での「留学」のようなものです。
留学とは、異なる文化や言語の中で新しい価値観を学び、成長する機会です。
育児もまさにその通り。子どもという「未知の存在」と共に生きることで、
これまでの常識がひっくり返るような経験をします。
例えば、
- 時間の概念が変わる:自分のペースで動いていた生活が、子ども中心のリズムに変わる。
- コミュニケーションの方法が変わる:言葉を話せない赤ちゃんとのやりとりは、まるで異文化でのボディランゲージのよう。
- 価値観が広がる:親になることで、「自分の人生」だけでなく、「子どもの未来」という長い視点で物事を考えるようになる。
これらの変化は、単なる「育児の苦労」ではなく、
まさに新しい環境に適応する「留学体験」そのものです。
留学がキャリアに役立つのと同じように、
育児を経験することで得られるスキルもたくさんあります。
◇異文化理解と適応力
子どもは大人とはまったく違う価値観や行動パターンを持っているため、
親はそれに合わせて試行錯誤しながら対応していきます。
これは、異なる文化を理解し、適応する力と似ています。
◇問題解決能力と創造力
赤ちゃんの泣き声一つとっても、
「お腹が空いているのか?」「眠いのか?」「何か不快なのか?」と
考える必要があります。
育児は、日々のトラブルを乗り越えるクリエイティブな問題解決の連続。
これは、ビジネスの現場でも求められる重要なスキルです。
◇ コミュニケーション力と共感力
言葉を話せない赤ちゃんの気持ちを察し、
行動から意図を読み取る経験は、
他者の感情を理解する共感力を高めることにつながります。
また、育児を通じてパートナーや家族、保育園の先生など
多くの人と協力する機会が増え、対人関係のスキルも磨かれます。
◇マルチタスクと時間管理能力
育児をしていると、「オムツを替えながら料理をしつつ、洗濯機を回す」なんてことも日常茶飯事。
限られた時間の中で効率的に動く力は、仕事の場面でも役立つ能力です。
留学を終えて帰国した人が「視野が広がった」「考え方が変わった」と言うように、
育児を経験した人も「価値観が変わった」
「新しい視点を得た」と感じることが多いと思います。
育児はキャリアの「休暇」ではなく、
むしろ「キャリアのブレイクスルー(突破口)」。
「育児は休暇ではなく、留学である」。
この考え方がもっと広まればいいなと思うと同時に、
IKUG+のミッションを再確認する時間でした。