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ごろうです。
子育てにお休みはありませんが、それでも祝日になると、やはりホッとするものです。
そんな祝日の歴史的背景を少しひもとくと、子どもとすごすいつもの祝日が、より趣深いものとなって、新たな楽しみ方が見つかるかもしれません。
新嘗祭(にいなめさい・しんじょうさい)はいわゆる収穫祭にあたり、その年の新穀を祝うものです。
伊勢神宮(ホームページ)によると
春には祈念祭で豊作を祈り、
秋には新嘗祭で収穫に感謝
『日本書紀』に天照大御神が斎場の稲穂を天孫瓊瓊杵尊に授けられたことが記され、そこに日本の始まりが位置づけられることは大きな意味を持ちます。春に豊作を祈り、秋の収穫に感謝する稲作を中心とした営みを、日本人は2000年以上繰り返して来ました。天皇陛下から国民に至るまで神を祀ることは日本の大切な文化です。
とのことです。
宮中をはじめ日本全国の神社で、新穀の恵みに感謝し、さらには世界の繁栄をお祈りするお祭りが行われます。古代から最も重要な祭祀の一つであり、かつては
新嘗祭のあとで初めて、その年の新米を口にする
という習慣がありました。新嘗祭の日は自然の恵みに感謝して
日本全体で一斉に“いただきます!”
をする国家行事!?だったんですね。
今では早くから新米も出回りますし、新米をすでに口にされた方も多いかと思いますが、
11月23日新嘗祭の日には、改めて親子で新米や自然の恵みに感謝をしながら
「いただきます!」をすると素敵な1日となりそうです。
新嘗祭を陰陽で読み解く
新嘗祭の日が11月23日となりました。
それまでは旧暦(太陰太陽暦)
11月(子月)中卯(2番目の卯)の日
とされ、年により日にちが変わっていました。
(今年は辰年ですが、1年に干支があるように月日にも干支があります)
これが今で言うとおよそ冬至の頃です。
1年で最も日が短くなる日で、冬至からどんどん日が長くなります。
陰が極まって陽に転ずる陰極陽転の日ともいえます。
陰陽五行でみると、
子は水の(陽)
卯は木の(陰)
新しく生命が生まれどんどん成長するという、冬から春へ向けて
大いに盛り上がっていくエネルギーを表しています。
11月23日は冬至のおよそ1ヶ月前となりますが、
せっかくですからこの新しく生まれ変わり大いに盛り上がっていく
エネルギーの先取りもしてしまいましょう。
”日に新た”を特別意識できる日とも言えるかもしれませんね。
法律では、勤労感謝の日は
「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」日
とされています。
祝日を新たに制定する際に、新嘗祭の流れから、
当初は「新穀祭」や「新穀感謝の日」とする案もあったそうですが、
「いにしえからの収穫感謝の風習を生かしつつ、感謝の日として」
勤労感謝の日となりました。
「国民が毎日生活を続けていられるのは、お互いがお互いを助け合っているからである。従って、ここにいう感謝というのは、すべての人がすべての生産とすべての働きとに感謝し合うのでなければならない」
(祝祭日の改正に関する調査報告書)
改めて、生きとし生けるものすべてに感謝をしたいと思いました。
それから自分のはたらきにも感謝する素敵な日ですね。
充実の秋の感謝の1日を迎えましょう!